鍼灸(しんきゅう)について
「鍼灸(しんきゅう)」というと古くさい治療のように思われるかもしれませんが、近年はその効果が見直され、日本や中国だけでなく欧米にも広まっているそうです。このページでは「鍼灸」をあまりご存知ない方のために、当院での鍼灸を交えて、これらの治療ついてご説明いたしますね。
ハリについて
ハリの歴史は古く、二千年以上も前に古代の中国で誕生した治療法だそうです。ハリの刺激で血流やリンパの流れが良くなったりホルモンが分泌されるなどして、さまざまな症状に対して効果がみられます。
以下に、ハリ治療と当院で使用するハリについて説明いたします。
ハリは痛くないの?
ハリ治療を経験したことのない方は、「体にハリを刺すなんて!」と思うかもしれませんね。でも、ご安心ください。当院で使用するハリは髪の毛ほどの極細サイズなので、苦痛に感じるような痛みではありません。
痛みは個人差が大きいため感じ方も人それぞれです。ですから、「全く痛みませんよ」とは言えませんが、「チクっと感じる程度で気にならない」とおっしゃる方がほとんどです。中には「まったく気がつかずに寝てしまった」という方もいらっしゃいます。
それでもどうしても抵抗のある方や痛みに敏感な方に対しては、ハリを使用しない方法や痛みを軽減する対処法がございますので、どうぞご相談ください。
ハリのサイズ
長さ:15mmから60mm
太さ:0.2mmから0.24mm
当院では上記のハリを十数種類揃えております。症状・体質・使用箇所に合わせて選別し、最適なものを使用します。
ハリの材質
当院では、ステンレス製の使い捨てのハリ(ディスポーザブル鍼)を使用しております。一回ごとに滅菌状態で梱包されたハリを使用しますので、衛生面でも安心して治療を受けていただけます。まれに、肝炎やAIDSなどの感染症を心配される方がいらっしゃいますが、使い捨てですからご心配にはおよびません。
消毒について
施術前に術者の手洗いや消毒を徹底することはもちろん、ハリを使用する箇所に対してもアルコール消毒で清潔にしてから治療を行っています。治療室の衛生にも気を配っておりますので、安心して治療を受けていただけると思います。
お灸(キュウ)について
お灸も前項のハリと同時期に誕生した歴史のある治療法です。お灸に使うのは「モグサ」といって、その原料は、ヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したものですが、このモグサを人のからだに点在しているツボに置いて、温めて血行をよくするのがお灸の治療です。こうすることで、免疫力が高まり症状が改善に向かうのです。
お灸は熱くないの?
かつては、少量のモグサを直接肌に置いて火をつける方法が一般的でしたが、当院で使用するのは「間接灸」というものです。これは、ほんわかと肌に温かさを感じる程度のもので、もちろんやけどの心配などはありません。「熱くても我慢!」という治療ではありませんから、安心してくださいね。